9月20日で渓流魚の禁漁を迎える男鹿川三依地区。皆さんご存知のように、テンカラ大王こと石垣尚男先生の発案とおじか・きぬ漁業協同組合の尽力によって「日本初のテンカラ専用区」が見通沢に設置されたのが、昨年春のことです。
2シーズン目が終盤になった今月16日、C&Rの専用区にどのくらいお魚が残っているのか気になりテンカラ竿を振って来ました。林道の車止のゲートから少し歩いてから川をのぞき込むとイワナが遊んでいます。さっそく竹嶋会員が獲った鹿毛で作ったフライをキャスト。次々とイワナが襲いかかりました。意外とゆっくり食べるので早アワセは禁物です。釣り初めて一時間足らずで7尾の釣果。これはパラダイスだと思っていると、途中からパタッと魚の反応が消えてしまいました。
しばらく遡ると林道にワゴン車が駐めてありました。堰堤から子供の声が響き、家族連れの姿が、、、なるほど、と思っていると「ごめんね。もう釣れる魚はいないよ」とベテランそうなお父さん。家族が移動して15分ほど待っているとイワナたちが出てきました。フライで使う長めのテーパードリーダー6Xに変えて毛虫のフライを直結。ポトンと落ちた瞬間に27㎝の岩魚(上の写真)が飛びついてくれました。堰堤で4尾を追加して、お昼までの2時間で11尾の釣果。テンカラ専用区は岩魚の桃源郷だと思いました。ややスリムなお魚もいましたが、もちろん鰭ピンで美形。これだけのお魚を保全しパラダイスを維持できているのはおじか・きぬ漁協三依支部のみなさんの並々ならぬ熱意と不断の努力の賜物だと思います。
テンカラ大王の目論見通り関東においても、マナー良くテンカラを楽しむ人々は着々と増えています。その証拠にテンカラ専用区にはゴミ一つ落ちていませんでした。見回りをされている漁協監視員さんに改めて敬意を表します。私が思うには、テンカラの魅力はシンプルなところです。使う道具は竿、糸、毛針のたった3つ。三依のテンカラ専用区はそれを実感できる場所です。ルアーマンやフライマンそしてエサ釣りの人も是非テンカラ釣りのシンプルな魅力をこの三依のテンカラ専用区で体感して欲しいと思います。シンプルだからこそ、テンカラには釣りの基本が詰まってます。
今回もロッジ古代村の塩生和敏(漁場監視員)さんにお世話になり、親切に入渓のポイントを教えていただきました。来シーズンこそ是非みなさん、三依のロッジ古代村を訪ねてみてください。鹿毛やクマの爪も売ってますよ。(写真と文=吉田俊彦)
竹ちゃん鹿毛#12のフライをガップリ。
この子は岩の下からヌウーっと来ました。
ちょっと失礼してお腹を拝見。
きれいなオレンジ色ですね。
そう堀江渓愚さん設計の天空テンカラです。
堀江さんは当協会設立メンバーのお一人でした。
こちらのイワナくんは#10のカメムシの毛針をガップリ(^_^)
テンカラをやると色々釣りが上手くなります。「テンカラを極めるならフライなんて簡単だ」とは堀江さんの弁。かつて小菅村でご一緒したとき、確かに堀江さんはフライキャスティングも大変お上手でした。
