2017.05.11 Thursday
フライロッダーズ夏号に「カワウ問題」の原稿を掲載しました。
私はバーブレスフック普及協会の活動と協働し地元入間川で漁場監視員をして現場で活動してきました。数年前からは埼玉県から委嘱されカワウの調査捕獲に従事しています。1970年代にカワウは3000羽程度になり絶滅の危機に瀕し保護鳥になりました。ところが現在カワウは全国に10万羽以上と爆発的に増えてウグイ、鮎などの在来魚類が捕食され壊滅的に減少し深刻な問題を引き起こしています。どうしてこのような事態になったのか。反省すべきは何なのか。漁協がやるべきことそして釣り人として出来ることをまとめた原稿(カワウとうまくつきあう)を釣り雑誌、地球丸刊「フライロッダーズ」2017夏号に掲載しました。書店にてご覧いただけますと幸いです。
やはり自然を狂わせてしまったのは人間のように思います。一度絶滅の淵に追い込まれ種保存の緊急モードのスイッチが入ったカワウ。今も一年中繁殖し生息地を拡散しています。カワウの現状を通じて日本の水辺環境を見直してみませんか。(吉田俊彦)